ななほしてんとう

関ジャニ∞のファンブログです

俺節を見た日のこと(ネタバレ含みます)

たしか小学校に上がったか上がっていないかくらいの頃。

 

母とともに地元のこども劇団に入っていたことがありました。

まぁたぶん全く本格的なものではない子育てサークル的なところだったし、そもそも母は別にわたしをそっちの道でどうにかしようという気持ちは1ミリもなかったはずなので、わたしの記憶にある出演歴はたったの1回。

物語りはさっぱり覚えていないですが、わたしは鮭の役でした。我らが丸山さんが(食材としてはそうでもないけど、言葉の響きだけが)大好きな、かの鮭です。わたしの出番は、鮭になって舞台上をグルグルらせん状に回るだけだったんですが、それはもう子供ながらにすさまじい恥ずかしさを感じていて、一刻も早くここを辞めてやると思っていた思い出しかありません。あの時与えられた役が、うさぎとかりすとか何かしらのかわいらしい動物だったら何かが変わってたのかもしれませんが、幼心に魚類は勘弁だよなあ、と今でも当時の自分に激しく同情します。

 

その関係で小さい頃は何度か演劇などを観に連れていかれたこともありましたが、大きくなってからはまったくで、友人の付き添いで劇団四季を2~3回みた程度の経験しかありません。

 

 

 

いきなり何のこっちゃな話をしだしましたが、今からそんなわたしがムボーにも先日見た俺節のことを書きますよっていう話です。

 

ただ、まぁこんな感じでまったく舞台とか演劇というものをとおってこなかった人生ですし、当日も役者さんたちの表情とか細かい部分まで見えるような距離でもなかったので、まーまー満足いくような記事にはならず。。(もー何回全消ししたか‥‥はぁ‥‥涙)

てことで、きっと俺節の詳細や感想、考察などは、他のすばらしいブロガーさん達のところにゴロゴロ転がっていると思いますので、然るべきものは然るべきところで見ていただくとして(大暴投)、わたしはわたしなりに、初の自担舞台の思い出でも書こうと思います。

 

(ほんとまったく珍道中でもなんでもない、ただの記録なので、自己満足のマジのやつです。すみません。。)

(がっちり自己防衛終了)

 

 

 

さて、とはいってもネタバレもありますので、これから見に行く!という方は自己判断でお願いします!

また、もう見たよ!という方も、個人の見解バリバリなので、もしも不快な気持ちになったら光の速さで画面と記憶を削除してください。また、事実と違うところもがあれば見つけ次第、随時直していきたいと思いますので、やさし~く小2に諭すくらいの気持ちでご指摘くださいm(_ _)m

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆その日のこと 

6月某日。

人生3度目の遠征。過去2回とも遠征により両肩が死すという経験をしたおかげで、今回はやったったです。重さの一番の元凶である、下地・コントロールカラー・ファンデ・トリートメントという個人的4大ボトルたちをすべて詰め替えてみたところ、あまりの軽さと省スペースに目から鱗!コンタクトケースすご!そして使うかどうかわからないようなものはすべてステイマイハウス!!

 

洋服も悩みましたが、自担カラーは今回は封印。「赤坂で舞台」という何ともハイソな言葉の響きにひどくプレッシャーを感じた結果、わかりやすーくいつもより大人な感じ(シンプル・無地・モノトーン・ちっさいバッグ)にして、髪だけは普段より気合いいれて巻き巻きして家を出ました。こういう日の朝の準備っていくつになっても楽しいナァ‥‥

 

いざ東京に降り立つと、恒例のむあ~~~~っとしたじっとり空気がねっとりじっとりお出迎え。

昼の公演だったので(マチネっていうんですってね!何語か知らんけどおしゃれ!)、そこからまっすぐに赤坂に向かいます。ACTシアターのある赤坂サカスの最寄駅は、赤坂駅赤坂見附駅溜池山王駅赤坂駅からは出てすぐ目の前がサカスなのでとっても便利!後の2つの駅まではちょっと歩くんですけど、前回俺節のフライヤーを求めてACTシアターまで来た時(ありつけなかったけど‥‥涙)、赤坂見附まで歩いたんですが、まーいわゆるザ・東京!の最先端超高層ビル群がわかりやすくかっこいいので、個人的には結構好きです。あとACTシアター裏手の坂道もそこはかとない情緒を感じられてよかったので、こちらもまたおすすめだったりします。溜池山王はアイドンノウです。

 

ごはんを食べて、いざ劇場へ!

どでかい俺節の看板(フライヤーのやつ)がででーーんとあって、入り口前には小さいポスターが飾ってありました。ちなみに98%くらい女子。皆さんやはりライブの参戦服とは一線おいて今時な感じでいらっしゃる方ばかりでしたね。かわいい女子好きとしては眼福でした♡

 

いざ中へ!

入ったらすぐ左手の階段にやすくんとシャーロットへのお花があり、レギュラー番組や音楽番組のほか、ピンコさんからのお花などたくさん飾ってありました。さすが主演!

プログラムを買う場所の隣には安田章大様宛のお手紙用のコンテナが。ちらっと中をのぞくとかわいらしいものから絵師さんらしき人の気合の入ったものまでたくさんありました。わたしはというと、俺節の感想を書いて入れようかなとも思いましたが、終わった後に待たせるには友人もいるし、たぶん短時間ではまとめられないと思ったのでやめてしまいました。後、まだまだわたしごときが安田くんにファンレターを渡すなんて‥‥そんな‥‥!という気持ちがありビビッてしまったのが正直なところです。

ファンレターなるものはいつかチャレンジしてみたい代物ですね!

 

ACTシアターは全体的にきれいで、座席の硬さも気になりませんでした(ありがとうな尻の肉。)。周りの人にも特に大きく迷惑をこうむることはなく(まあ泣き声笑い声がちょい大きいとか、拍手のタイミング?ということはありましたが、スルーできる範囲内)、快適に舞台を楽しむことができました。

 

1幕80分、2幕110分という長さでしたが、疲れたり間延びするような感じはまったくなかったです!もっと見たかった気持ちもありますが、でもこれ以上長いとさすがに疲れも出てくるような気がしたので、こういうところが福原監督の采配なんでしょうか。

いちおうオペラグラスはもっていったのですが、おもちゃみたいなヤツだったので役に立たず。初ライブの時、これで札幌ドームに参戦したんですけど、改めて素人まるだし感半端ないな‥‥。

 

 

舞台の感想は後でまとめるとして、見終わったすぐにはちょっと言葉にならない感じがありました。というかいまだにうまく表現できないんですけど、あえていうと、「胸が詰まる」という感じなのかなぁ。内容は決して華やかなサクセスストーリーじゃないんですよ。けど最後までコージはコージだったし、湧き上がるような歓声と拍手の海の中で、カーテンコールで出てきた安田くんは見えちゃいないけどきっと笑っていたから、それはそれは幸せな空間でした。

 

おもしろかったけど、何がおもしろかったってうまく言えないんです。ただ、あの時間にもう一度飛び込みたいと何度も何度も思ったし、終わってしまったことが悲しくて、その日はプログラムが見れなかった(重傷)。コージとテレサが本当に大好きになってしまって、段々なんかもう現実の安田章大とコージの区別がつかなくなってしまって、見ている最中に、あぁ安田くんはシャーロットと結ばれるんだなあ‥‥よかったよかった‥‥この二人なら心から祝福できるよ‥‥なんて妄想と現実と舞台がぐちゃぐちゃに入り乱れてトリップする事態になっていました。

 

そのまま飲んでホテルに帰り、俺節のことをきちんと話したのは次の日でした。けど、あらすじを思い出したり笑えたところを話し合ったり、コージは靴下履くタイプ(爆)だとかあたりさわりのないことだけしゃべって終わったと思う。わたしは文字に起こすことも得意じゃないけれど、いい年こいてその何十倍も口に出すことが苦手なんだなあ‥‥と改めて実感。

 

かくして、次の日は東京観光とかしながら、わたしの俺節遠征は終了しました。原画展のことをすっかり忘れてたのは笑えないけど笑うしかないですね。ハハハ

 

 

 

 

◆一番印象的なシーンのこと

 最初に述べたとおり、ちゃんと感想を書こうとするとどうしてもうまくできなかったので、一番印象的なシーンについてだけ書こうかと思います。

 コージがアイドルの前座として一人ステージで歌うラストのクライマックスシーンです。

 

 コージとオキナワにやっと巡ってきたデビューの話。しかしそれはコージ一人でという条件付き。コージはオキナワと一緒にデビューしたいという思いと、一人前になってテレサを幸せにしたいという思いとの間で板挟みになります。そんなコージの気持ちを察して、コージの前から姿を消すオキナワ。そしてテレサもまた、不法滞在者である自分の存在はこれから歌手になろうとするコージにとってマイナスだと考え、自ら入管に出頭し、やはりコージの元を去ってしまいます。

 一人になってしまったコージは歌手になる夢をがむしゃらにつかもうともがきます。無理やり標準語を話し、おばあちゃんがくれた背広ではなく流行りのジャケットを着て。 ソロではなく元アイドル歌手とのデュエットになっても、慣れない接待をさせられても、着ぐるみで歌えと言われても、コージは嫌な顔をせずにデビューはデビューだと受け入れます。が、相方の元アイドル歌手がヌード写真集を出させられると知った時に、とうとう我慢できずスポンサーの社長を殴ってしまいました。

 そうして友達も恋人も夢も失ったコージでしたが、そんな時目の前にオキナワが現れます。オキナワもまた人生に絶望し自暴自棄になっていたところを、北野に救われ、オキナワ自身の中の作曲に対する思いに気づかされ、そして自らの意思でコージのために曲を作っていました。

 デビューはなくなってしまいましたが、すでにとってあった仕事に穴はあけられないということで、野外ステージでコージは一人、適当に選んだ演歌を歌うことになりました。当日はメインのアイドルグループのファンばかりで誰もコージの歌は聞いていません。コージは歌いきらずに出番を切り上げようとしてしまいます。

 実はこのステージにはテレサが見に来ていました。テレサはこの日の夜、成田から強制送還されることになっていますが、見送りに来たかつてのストリッパー仲間たちがコージのステージのことを教えてくれて、見に来ていたのです。テレサはそんなコージを見て、客席からステージに向かって叫びます。テレサがどれだけコージとコージの歌を愛しているかということ。テレサは叫びます。テレサとコージは2人で1人。あなたはわたしで、わたしはあなただから。

 驚くオキナワとコージ。なぜならオキナワが1人で作っていた曲がまったく同じことを書いた歌詞だったからです。「あの歌を歌え!」というオキナワの一言で、コージはオキナワからギターを借り、オキナワが作った「俺節」を歌い始めます。大雨が降りだしても、観客にゴミを投げ入れられても、マイクの音量を切られても、それでもコージはテレサのために俺節を全身全霊で歌い出します。ありったけの魂を込めて歌います。

 翌日の新聞にはコージのことは一切触れられていませんでした。オキナワを始め、コージのすばらしい歌を聞いていたみれん横丁仲間たちは憤りますが、コージはおばあちゃんのくれた背広を着て、これでいいんだと頭を掻きながら笑います。(了)

 

 

 

 書きたかったシーンというのは、コージが俺節を歌い出す瞬間のこと。中々引っ込まないコージにいらつくアイドルのファンたち(ちょっと耳(目)が痛いw)が野次を飛ばし、ざわつく会場で、

 

 

ひとりで

 

 

とコージは俺節を歌い出します。

 

 

 

その瞬間。コージの声がすべてのざわめきをピタッと止めたんです。

 

 

ほんとにこの瞬間がすごかった。。

このたった一言でコージの覚醒が即伝わってきました。もちろんそういう演出で役者さんたちがされていたんでしょうけど、コージの言葉を発した瞬間、耳の奥がピシッて鳴って、そして空気が身震いしたみたいだったんです。あの、テレビの映像を一時停止したときみたいな感じ。わたしは2階席にいたので劇場全体がよく見えたんですけど、舞台上の役者さんも、観客も、天井も、横についてる機材もすべてがビビッと一瞬震えて、すべてのざわめきもすべてが一瞬にして止んでしまって空気が流れる音だけがして、まるで世界が一時停止したみたいに思えました。

 

 

この空間の一番中心に、ギターを持ったコージが、まっすぐ前を見て立っている姿が、今でも目に焼き付いて離れません。

 

 

 

 

 

 ◆まとめると

  いきなりまとめると、俺節最高でしたよ、という話です(結局)。

 今だから言いますけど、俺節を見るの少し不安でした。もちろん安田さんがどーのではなくって、わたしがこの舞台を好きになれるか不安でした。単純に今までこういうザ・昭和!って感じの漫画なり映画を今まで好んではこなかったからです。少年漫画も青年漫画もジャンルとしては好きですけど、こういう雰囲気のはあえて手はとらないみたいな。それに、あまりに熱血!みたいなのには一歩引いてしまうところもあったので、大丈夫かな、楽しめないんじゃないかって思ってたのが正直なところです。

 でも、結果的に全然楽しめました。めちゃくちゃ楽しめました!!たぶん脂っこい俺節の世界観を、福原監督と役者さんたちの小ネタとか笑いのエッセンスが上手に中和してくれていたからだと思います。というかエッセンスというレベルに非ず、ゴリッゴリにボケてきます。ちょけまくってます。めっちゃいいシーンでジーンとしている次のセリフにしょーもない小ボケ(めちゃくちゃ誉めてます)入れてきたりして、もう感情ぐっちゃぐちゃです!!(笑)でもそれが心地よかったんだなーと思いますね。

 俺節に出てくる登場人物はみんなクセがあって、半端者ばかり(テレサとストリッパーたちは不法滞在者だし、オキナワは中途半端なヤンキーだし、みれん横丁の人は世間のはぐれ者の集まりだし。)。でもそういう人たちこそ、色んなことを笑い飛ばして生きているみたいな雰囲気がすごく表れていたようで、自分的には世界観がスーッと入ってきたんだなと思います。その中で、一人バカみたいに真面目なコージとの対比もおもしろかったし、シャーロットももう大大大好きになってしまったし、安田さんがギターを持った時は申し訳ないけどコージとしてではなく安田章大として見てしまって心が粟立ちましたよね、すみません。でもやっぱり安田章大にはギターがいい。いい。

 

 

 

 

 以上が、俺節の感想になります。

 大体これが思っていることの2割くらいな感じもありますが、残りの8割はたぶんまとまらないうちにわたしの血となり肉となり脳みそのシワとなり、自分の中に刻まれていくのだろうと思います。

 舞台の円盤化、とっても難しいみたいだし、もう今さらなのかもと思いますが、それでもと思ってTBSに要望メールだけ出してきました。あの‥‥無理ならサントラでも。。

  だってー!!!楽しかったぶんさみしーーんだわー!!!!涙涙涙(これが一番正直な感想)人生は一期一会ですね‥‥(謎)。

 

 

 

 さーて!やっと他のブログ見てきまーす。ドロン。